【体験談】ガンの治療中に朝鮮人参を絶対に飲まないほうがいい理由

父親が肺がんの治療中に肺炎を起こしてしまいました。

その原因はどうやら「がんに効く」と言われて医者に黙って飲んだ朝鮮人参だったようです。

断言します。ガンの治療中に朝鮮人参や漢方薬の飲用など民間療法を絶対に行わないことです。



父の肺がんがわかったときの話はこちら⇒父がステージ3aの肺がんを患ったことをおはなししました。

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肺がんの治療中に肺炎になりやすい原因



肺がんの治療中は肺炎になりやすいと言われています。

治療法によりますが、肺炎になりやすい原因は2つ。

放射線治療による肺炎

1つは、放射線治療による放射性肺炎です。

放射線治療はがん細胞を放射線で壊して死滅させ、ガンを小さくする治療法です。

治療の過程でどうしてもがん周囲の正常な細胞も破壊してしまいます。その破壊によって炎症が起きることがあります。

抗がん剤の副作用による肺炎

2つめの原因は抗がん剤による抵抗力の低下です。

抗がん剤を使用すると白血球数が減少します。

白血球は普段様々な菌やウィルスから体を守ってくれている免疫の役割を果たしていますが、抗がん剤でこれが減少すると抵抗力が落ちます。

抵抗力が落ちたことで、単なる風邪の菌のようなありふれた菌でも、それが重症化して肺炎になることがあります。

父の肺炎の原因は朝鮮人参



1,2の原因も関係はすると思いますが、最も大きな父の肺炎の原因は「がんに効く」と言われて飲んだ朝鮮人参の薬酒でした。

というのもアレルギー反応が出てしまっていたようで、その炎症が肺にも飛び火。

一番弱っていた肺で炎症が治まらず、肺炎になってしまいました。

もともと父は精力剤として朝鮮人参、マムシ、スズメバチの薬酒(焼酎漬け)を飲む習慣がありました。

前飲んでいたから大丈夫、という感覚で飲んだんでしょうが、これが命取り。

結果的に肺炎の完治を待つために、3ヶ月治療を中断せざるを得なくなりました。

肺炎で肺がんの治療を中断

肺炎によって治療が中断した父親。

肺炎の治療初期の頃は炎症がひどく、たった10段の階段すら上がれないほどに息が上がって苦しそうでした。

鼻に空気のチューブを挿してる親父を見ると、、、流石にショックがデカかったです。

がんが元の大きさになり3ヶ月の治療が水の泡



結局、支障なく暮らせる程度に肺炎が落ち着くまで2ヶ月、治療再開レベルまで落ち着かせるのに1ヶ月、計3ヶ月待つことになりました。

その間、趣味の釣りをしたり、美味しいものを食べに行ったりと治療の辛さから開放されてリラックスできていたみたいで、それは良かったです。

ただ、治療再開に向けて臨んだ検査でガンの大きさがもとの大きさに戻っていることが発覚しました。

あれだけつらそうだった治療が水の泡になり、父も流石に肩を落としていました。正直掛ける言葉がなかったです。

さらに、治療を中断している間に下アゴと右側頭部の骨への転移も見つかり、まさに絶望。

先月から下顎の放射線治療を開始。さらに今月からは肺がんをなくすための入院生活を再度スタートしました。

民間療法は絶対に試さない

「がんに効く」とか「がんが治った」とかよくなったとかそういう食品やサプリ、情報が氾濫していますが、民間療法は絶対に試してはいけません。

今回の父のように、昔から、普段から飲んでいたものでさえも治療の妨げになったり、体調を崩す原因になることがあります。

気持ちはとてもわかります。

がん治療ってやっぱり辛いし、今にも自分が死んでしまいそうな絶望感に晒され続けるわけです。

医者とか病院ってやっぱりどこまで行っても他人は他人なので、生死がかかっている状況で信じにくいのはよく分かるんです。うちの父もそうでした。

仲のいい友人や、親戚・兄弟の「○○が効く」とか「○○さんが○○を飲んだら一発で治った」みたいな信頼できる人たちの情報をきいて、「もしかしたら効くかもしれないから飲んでみよう食べてみようやってみよう」とやるわけです。気持ちはよくわかります。

でも、その情報は信頼してはいけません。そして、そういう情報を周囲の人間が伝えることも控えるべきです。

効果が出ているなら医者を信頼しよう

実は父の場合、抗がん剤と放射線治療で効果が出ていました。効果が出ている場合は、その方法を続けることを最優先すべきではないでしょうか。

3.5cm ⇒ 1cm 
まで小さくなっていました。

ですが、
3.5cm ⇒ 1cm ⇒ 2.5cm
とまたもとに戻ったわけです。

たとえ治療がこのようにうまく行っていても、多くの人が民間療法を試す時、「もっと早くよくなるように」とか「治療効果をもっと上げるために」と思いながら手を出すのだとおもいます。

がん治療は本当に長い戦いです。効果がわずかながらでも出ているなら、致命的な状況でないならば、民間療法を試すことはやめましょう。

焦る気持ちを抑えて病院と二人三脚でゆっくり直していく覚悟をすることが必要です。

その不安や焦りも、病院やお医者さんに相談してみるのが良いかもしれません。


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