金沢21世紀美術館の「スイミングプール」などで知られるレアンドロ・エルリッヒの展覧会に行ってきました。
とっても面白い展覧会でしたが、1人だとちょっと楽しみづらいかも??アート好きの彼氏彼女友達を誘って出かけみるのがオススメです。
Contents(目次)
レアンドロエルリッヒ展の基本情報
レアンドロエルリッヒ展-見ることのリアル-
森美術館
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/
会期:
2017.11.18(土)~ 2018.4.1(日)
休館日:
会期中無休
開館時間:
10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ、17:00まで(最終入館 16:30)
会場:
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
料金:
一般 1,800円
学生(高校・大学生)1,200円
子供(4歳~中学生)600円
シニア(65歳以上)1,500円
お問い合わせ:
03-5777-8600(ハローダイヤル)
レアンドロエルリッヒとは
レアンドロエルリッヒは日本では「スイミングプール」(金沢21世紀美術館)の作者としてよく知られています。
出身はアルゼンチン・ブエノスアイレス。1973年生まれの芸術家です。
作品は空間や知覚を上手に使い、アートと一体になるような体験型のインスタレーション作品を数多く手がけています。
過去最大の回顧展!代表作が目白押し
今回の個展は、私のキャリアにとって最大の挑戦であり、また、常にさまざまなインスピレーションを与えてくれる、洗練と刺激に満ちたこの東京で開催できることを大変光栄に思います。
会場内のインタビュービデオでも話されていましたが、過去最大の個展とのこと。代表作の実物やレプリカ、模型がたくさん展示されています。
レアンドロエルリッヒを知らない人も、あんまり美術館に行かない人も、恋人や家族友だちと一緒に写真を撮りまくって楽しめる展覧会です。
インスタ映えがスゴいレアンドロエルリッヒ展
とにかくインスタ映え半端ないです。
カラフルだし、端正だし、光と影が上手に使われているし、整っているし、写真を撮りたくなる楽しい展覧会です。
館内は全館写真OKなので、インスタに上げてもいいし、一眼レフでカメラ女子気取ってももちろん大丈夫。
(でも写真撮るために人払いするようなことはやめようね。。。ああいうのはテンション下がる。。。)
美術展というよりトリックアート展
これはリアルなのか錯覚なのか、感覚が分からなくなる作品に翻弄されっぱなしでした。
会場内のあちこちで「えっ?ん?なに?あ!!そういうこと!!おもしろーい」という声がたくさん聞こえてきました。
パッと見では何がアートなのか全然わからないんです。
エレベーターがドーンと置かれているだけだったり。
試着室を模したブースがあるだけだったり。
友達や家族、恋人や家族彼氏彼女などと発見しながら作品を見てみるのもとても楽しいと思います。
レアンドロエルリッヒ展で見つけた彼のの3つの特徴
僕が今回レアンドロエルリッヒ展を訪れて見つけることが出来た、彼の作品の特徴は3つあります。
切り取ってみること
レアンドロエルリッヒの作品の特徴の一つとして風景を切り取ることが挙げられます。
窓や電車の風景を切り取って、壁や画面に写すことで、そこに見えるはずの無い景色を表現します。
会場ではパリの地下鉄の景色が、六本木の美術館に出現してました。
鏡に写してみること
特徴の2つめは鏡に写しててみることでしょう。レアンドロエルリッヒの作品の中には鏡合わせになった作品が大変多いです。
合わせ鏡の作品や鏡の迷宮の中に迷い込んだような作品、エレベーターの中に鏡がたくさん貼ってあったり。
一見合わせ鏡の前に花瓶が置いてあるかと思いきや、実は絵だったり。
実像と虚像がグチャグチャになって視覚を刺激してきます。
何かを見ているけど見ていないこと
すごく逆説的な言い方ですね。これは錯覚を上手に利用した作品が多いということです。
たとえば、舟が水の上に浮かんでいるように見えますが、実際は浮かんでいません。
いや浮かんでいますが、浮かんでいるように見えている部分は、水面上にあります。
他にも、扉の覗き穴の向こう側を見ているつもりですが、実際に見ているのはありもしないマンションのエレベーターホールだったりします。
脳が状況を理解するのに一瞬遅れるんですね。いや一瞬というか数十秒平気で遅れてしまうような不思議な作品を作るアーティストです。
見ることと見えることは違う
私の作品を通して、みなさん一人一人が「日常においてわたしたちがいかに無意識のうちに惰性や習慣で行動しているか」、そして「いかに常識や既成概念にとらわれ凝り固まった見方をしているか」ということに気付き、現実を問い直すきっかけとなれば嬉しいです。現実は一つだけではない。それこそが現実なのではないでしょうか。
最後にレアンドロエルリッヒのコメントを紹介しました。
一言で言えば、「あなたが見てる現実って何?」っていう問いかけだと思います。
展覧会自体は難しいことを考えなくても、自然にアートの中に取り込まれていく楽しい空間でした。
そんなところがレアンドロエルリッヒって上手いなぁ!とおもったり。
とにかく楽しい展覧会で、子どもたちもイキイキと楽しんでいました。
ぜひ家族連れで、デートでワイワイとキャッキャしながら足を運んでみてください。