【怖い絵展】の感想 – 「レディ・ジェーン・グレイの処刑」迫力に圧倒

上野の森美術館で開催されている話題の「怖い絵展」に足を運んでみました。

怖い絵展の広告

今回行った展覧会

怖い絵展(上野の森美術館)
http://www.kowaie.com/
Googlemapで地図を見る

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「怖い絵展」とは


怖い絵のひみつ。

この展覧会は中野京子さんの著書「怖い絵」をベースにして、さまざまな名画を「恐怖」をテーマに展示しています。

これまでの絵画鑑賞とは、色彩、タッチ、雰囲気や表現法などをもとに、感性を頼りにして心のままに感じるもの、というのが一般の人々が抱くイメージでした。

刊行10周年を記念して開催する本展では、シリーズで紹介された作品を筆頭に、展覧会に向けて新たに選び抜かれた作品が登場します。さらに『怖い絵』の世界を感じて頂けるよう、作品の恐怖を読み解くためのヒントをもとに、みなさんに想像力を働かせてもらえる展示を予定しています。



大混雑の怖い絵展
待ち時間は?

怖い絵展の待ち時間は平日でも90分!土日はなんと3時間以上待ち!

兵庫県立美術館での展示を終え、次に巡回してきたのは東京・上野の森美術館。10月からはじまった展覧会は既に大人気で大混雑中です!

月曜日の12:00頃美術館ついた時には既に60分待ち!チケットを買って近くのタリーズで時間を潰し14:00頃に再度行ったら90分待ちになってました!!よくよく調べると10:00(開館時間)にはすでに100分待ちが出ている模様。まじか。。。朝はチケット購入にも数十分並ぶ必要があるようです。

怖い絵展の行列

朝イチで美術館に行って、誰もいない展示室でのんびり見るのが好きな私。そういう方も多いと思いますが、今回はそれでも大混雑の模様。もう諦めてしっかり寝て元気貯めて、並ぶ覚悟で行くほうがよさそうです。怖い絵展のTwitterでは現在の待ち時間をツイートしてくれるので行く前に確認して予定を考えると良いと思います。

11/3(祝)の待ち時間の様子↓


待ち時間情報は怖い絵展のtwitterで


【感想】怖いと言うより迫力がすごい

ホラー的な怖さではない

「怖い絵」「恐怖」というキーワードが出ているので、会場内はさぞかしホラーな雰囲気かと思いきや、そういう怖さでは決してありません。

「恐怖」というよりは、「畏怖」とか「迫真」みたいな言葉のほうがこの展覧会はあっているかなと思いました!(そこをあえて「恐怖」「怖い」と言って上手にプロモーションしている企画力には脱帽です)

例えば自然への畏怖

ポンペイ最後の日

これはイタリアのヴェスヴィオ山の噴火によって埋もれて消滅したローマ帝国の都市ポンペイを想像で描いた作品です。

水牛がはまって身動き取れてなかったり、後ろには別の馬車がいたり、みんな散り散りばらばらの方向に走っていったり、とにかく混沌としています。逃げ惑う人々の顔も迫真そのもので、当時の緊張感が伝わってきます。

良かった作品1
レディ・ジェーン・グレイの処刑

レディ・ジェーン・グレイの処刑
『レディ・ジェーン・グレイの処刑』ポール・ドラローシュ

他の作品見なくてもいいので、この作品だけは見に行ってください!会場の一番最後に展示されている作品で、そこまでは「確かにいい作品もあるけど、人が多すぎて、、、はぁ」と萎えていたのですが、この作品を見た瞬間鳥肌が立ちました。

純白のシルクの肌触り、艶かしくみずみずしい女王の肌がとても良く表現されていて、すごく眩しいです。しかもめちゃくちゃでかい絵なので、絵に飲み込まれるようなすごい迫力がありました。

私は鳥肌がたった作品だけポストカードを買うって決めていて、今回の展覧会では唯一この作品だけ買いました。(本当はセザンヌの「殺人」もあれば買っていったんですが。。。)

イギリスでは「9days Queen」とよばれている、在位9日間で処刑されてしまったジェーン女王の処刑シーンをドラマチックに描いた作品です。

良かった作品2
殺人

セザンヌの殺人
『殺人』ポール・セザンヌ

会場の中では通路の一角においてある普通の作品ですが、どこか目を引きました。

力強い構図でしょうか?力強い筆の運び方でしょうか?登場人物がデフォルメされているので、よく見ないと何が書いてあるかあんまり良くわからない絵です。ただ、ものすごく禍々しくて、恐ろしいシーンで、なにか悲劇的なことが起こっていることはすぐにわかります。

良かった作品3
人生とはこうしたもの

johnbyamlistonshaw
『人生とはこうしたもの』(原題:Such is Life) ジョン・バイアム・リストン・ショー

この作品には不思議な力がありました。優しいキスをしている二人をあざ笑っているピエロ、そして不気味にぼーっと立つ警官。左右の構図と光と影の表現がとっても良かったです。

音声解説は絶対に借りるべき

女優の吉田羊さんが会場内の様々な名画を解説してくれます。550円

怖い絵展吉田羊

実際に展示されている作品の殆どは宗教画や歴史画です。正直、解説がないと何のことが書いてあるのかよくわかりません。聖書の1シーンや、不吉な瞬間と悪魔、地獄で生き悶える人々、なにかしらの社会変革が起きてる歴史的な場面など。ただならぬ雰囲気はあるけど、よくわからんなぁと思ってしまうので音声ガイドはマストですね!(音声ガイド借りるのにも並ぶのでやや尻込みしますが、、、)

怖い絵展はグッズが面白い




怖い絵にちなんだティーバック。我が家の妊娠中の奥さんのためにセイレーンのハーブティを買っていきました。

セイレーンのハーブティー


セイレーンが現れる海の色・ブルーから、徐々に黄色く変化するハーブティー。リコリスや、ブルーマロウ、マシュマロウなどのとろみのあるハーブが潤いをつつみこみセイレーンにも負けないあなたの美声を守ります。


我が家の奥さんは音楽の仕事をやってるんでぴったりですね。

ムンクの作品のTシャツ

ほかにもムンクの作品のTシャツや



『夢魔』がプリントされたTシャツ





作品にちなんでビールやジンを売るコーナーも有りましたww

ロンドン プライド


ボンベイ・サファイア 750ml

怖い絵展の詳細

怖い絵展(上野の森美術館)
http://www.kowaie.com/
Googlemapで地図を見る

開催期間
2017年10月7日(土)~12月17日(日)

休館日
会期中無休

開館時間
月-金 10:00-17:00
土 9:00-20:00
日 9:00-18:00

入館料
一般 1600円
大学生・高校生 1200円
中学生・小学生 600円
小学生未満 無料
※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料(要証明)

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