【いつから探せばいいの?】状況別はじめての保育園探しガイド

保育園前で元気な様子を見せる女の子

保育所への入所申請がなされて入所条件を満たしているにも関わらず保育所に入れない「待機児童」。職場復帰する前に保護者と子どもにとって最適な保育園を探して入園枠を確保する「保活」。そんな言葉が主流になりつつある保育園事情。働くママや働きたいママには切実な問題ですよね。

保育園を探すタイミング、保育園にはどんな種類があって、まずやるべきことはなにか、わかりやすいように解説していきます。


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保育園とは「保育が欠ける」子どもを通わせる場所

まず、大前提として保育園は「働いているなど育児が難しい人を助ける福祉施設」としての意味合いの施設のため、ご自分で子育てをできると判断された方は基本的に入所することが難しい施設です。

保育園(保育所)とは

児童福祉法
第三十九条 
1 保育所は、日日保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設とする。
2 保育所は、前項の規定にかかわらず、特に必要があるときは、日日保護者の委託を受けて、保育に欠けるその他の児童を保育することができる。

多くの保育園は、子どもが「どの程度保育に欠ける」かを入所の判断基準としています。自治体ごとに差はありますが、一般的に参考にされるのは次のような事情で、それぞれの事情に応じて「ポイント」が付きます。ポイントが高いほど「保育に欠ける」とされ、保育園に入所させやすくなります。

・母子家庭、父子家庭など片親の家庭
・祖父母と同居していない核家族で、夫婦が外でフルタイム勤務
・夫婦どちらかがフルタイム勤務で、1人が求職中
・同じ住まいに住んでいる家族全員が外で働いている社会人
・自営業を営む夫婦
・夫婦含め、家族全員できりもりしている自営業家庭
・夫婦が共働きで、同居家族がいるものの70歳以上の高齢者
・夫婦どちらかがフル勤務で、片方が求職中、同居家族がいるものの70歳以上の高齢者

出典:http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1667

出産で離職中の場合、仕事探し・保育園探しのどちらが先?

近年では、仕事と保育園は先に保育園を決める方が多い傾向にあります。めぼしい保育園を探している間に仕事を探すパターンです。

ただし、既に在職中(育休期間中)や職場の離れた自営業の方のほうが「より保育の必要性が高い」と判断されるため、現在無職の方は自治体や保育園によって決められた猶予期間(1〜3ヶ月以内など)までに何かしらの仕事を決める必要が出てきます。


保育園を探す前に知っておきたい保育園の種類別の違い

保育園の仲の棚
保育施設・保育サービスには大きく5種類があります。

認可保育園

厚生労働省が定めている基準を満たした保育園。保育される人数に対して保育士の数や施設の設備などが決められています。保育料が親の収入にあわせて決められるため比較的リーズナブルです。0歳児保育を行わない園もありますので注意が必要です。

認証保育園

東京都独自によって定められた基準を満たす保育園です。従来の認可保育所の設置基準は、大都市で施設を開くにはあまりに厳しく開所が難しい実態がありました。0歳児保育を必ず行うこと、駅から徒歩5分以内に設置することなど東京で働く親に向けた園です。ただし、保育料は各認証保育園ごとに自由に設定して良い(上限あり)ことになっていますので、注意が必要です。

認可外保育園(無認可保育園)

国や東京都の設置基準から外れている保育園です。ただし、基準に満たないからと言って選択肢からすぐに外すのは止めましょう。なぜならば、認可・認証保育園よりもサービスが良い保育園も多いからです。

保育所の認可基準はとても厳しく、「給食室があること」「保育士の人数が足りていること」「一人あたり○○㎡以上の広さがあること」といったもので、場所不足&人不足に悩む大都市ではなかなか基準を満たせないことも多いです。

そのかわり「給食室はないけど育児スペースを増やして広くしている」とか「幼児教育に力を入れている」とか「預けられる時間の融通が効く」とか「風邪や怪我をした状態でも預かってくれる」といった各園の特色があります。保育料は認可保育園・認証保育園と比べ高額になりますが、どうしても預ける必要がある場合は必ず探してみましょう。

認定こども園

保育と幼児教育を一体的に行う施設です。2006年10月から始まった制度で、幼稚園と保育園が一緒になった施設と思っていただければ良いでしょう。幼稚園で行われる教育活動を受けられ、保育園の時間まで預けられる良さがあります。

保育ママ(グループ保育室)

主に3歳未満の子どもを家庭で預かる保育者あるいは保育施設。保育ママが1人で預かることのできる子どもの数は最大3人で補助者2人をつけると最大5人まで預かることが可能。待機児童の多い川崎市、大田区など積極的に活用が進んでいる地域もあります。

幼稚園の預かり保育

幼稚園の教育時間が終わった後も希望者に行う教育活動のことです。近年はほとんどの私立幼稚園で実施されています。この時間帯に英語、音楽、体操など習い事を低価格で受けられるようにしている園も多くあります。


保育園を探す時期はいつから

保育園の画像
保育園をいつ頃から探せばいいのか?親の状況別にオススメの時期をまとめてみました。一番のオススメは「妊娠がわかった時に区役所・市役所にすぐに相談する」がよいでしょう。

なるべく早く産後すぐにでも預けたい

法律上で最短でも産後6週間は絶対に休む・基本的に産後8週間は休むと定められています。ですから無理せずだいたい産後半年から働くことがベストかと思います。入園を希望する月の前月10日前後に申し込みを受け付けているのでそのことを考えて妊娠中に探しておきましょう。

待機児童の多い場所にお住いの方

待機児童の中でも特に多いのが1歳児クラス。また年度の途中での入園は難易度も高め。入園のタイミングは離乳食の始まる6ヵ月目を目安に、途中入園よりは4月入園がオススメです。そのことを考慮すると子どもが生まれた年の秋頃から探し始めるのがいいです。

育児休暇がもうすぐあける方

育児休暇を取得されている場合、安心してスムーズに職場復帰できるよう出産前から保育園の入園予約を受け付けています。

1年間の育児休暇を取得されている方が多いですが1歳の誕生日以前を入所日とする認可保育所への申し込みをしているけれども入所待ちのため復帰できないような事情がある場合は1歳6ヶ月まで延長することができます。おそくとも産後半年までを目処に探し始めるといいです。

3歳(年少)から預けたい

地域性にもよりますが3歳になると幼稚園に通う子もいたりと比較的入りやすくなります。しかし新規入園できる人数を必ず確認しておく必要があります。お子様が2歳になったら徐々に探し始めましょう。

また幼稚園の預かり保育を利用したりも選択肢としてあると思うのでお子様が3歳になる前に慣らし保育から探してみるのもいいかと思います。


保育園探しは先を見越して早め早めの行動が◎


妊娠が確定したらまず母子手帳を市役所や区役所にもらいに行きます。そのときに保育課等に行って様々な保育園の情報を教えてもらったり子育て支援の情報を得ることもよいでしょう。

また一つの保育園に絞らず第一、二希望が外れてしまった時のために念には念を入れて複数箇所検討しておくといいです。資料やネット検索だけの情報だけではなく実際に見学に行ってみてください。その時に入園する際に必要な書類など頂けます。

保育園見学はパパも連れて行こう

出来ればパパと2人で保育園を見学してママ目線・パパ目線それぞれの良い点、悪い点を話し合うことをオススメします。一緒に見学に行くと子どもがグズってもどちらかが対応できるので説明がしっかり聞けるというメリットもあります。

夫婦で話し合うことで

・園への送迎などの役割分担
・復帰後の生活のシュミレーション
・今後のお互いの働き方
・子どもの教育方針

これらを確認する良い機会にもなります。

または地域支援センターなどママならではのネットワークもあるかと思います。ママ友などから教えてもらえる情報もあると思います。口コミはとても役に立ちます。

大切な我が子一日の半分近くを過ごす場所です。子供のことを第一に考えてしっかり比較検討し素敵な保育園が見つかりますように・・・

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